しばらく更新が止まっていました。すいません。
前回の続き、ラストです。今回はバルーンシェード。
頂いたデザインはこちら。両端の「垂れ」に注目。
普通(?)なのか分かりませんが)端は片ヒダでアーチが上がった所で止まるのが多いのですが、
お仕立てしたバルーンシェード。(ボックスバルーン・ウイングスタイル)
「止める/垂れる」で全体の印象がかなり変わりますね。
こちらは別室。
リングテープ・巾継の位置にも気を遣い生地自体のデザインを損なわない様に柄出し。
シェードのヨコ方向の柄位置は、巾継やテープの関係で奥が深いので、とっても悩みます…
寝室になるこちらのお部屋、写真の左右切り替えは、ベッド周りのコーディネイトと繋がっています。
今回は、ここまで。
TVボード用のテーブルランナー(ライナー)もお作りしました。
この縁取りの縫製の仕方、表裏両面使えるよう、結構トリッキーな作り方なんですが、
写真では、チョット良くわからないですね。
ご依頼頂いた愛知県Nさま、お声をかけて頂いた木村さま、お納めした折、喜んで頂けて
私どもも本当に良かったです。
また今回のお仕事は、大変勉強・経験になりました。ありがとうございます!
さて、前回のムースでも触れましたが、今回もバルーンでしたので、ヨコ方向の生地の
取り方(ヒダ倍率)と裾部分の垂れ方について補足です。
ひもをピンっと張った状態からヨコ方向に縮めていくと垂れていくのをイメージして下さい。
下記は、サンゲツさんのスタイルブック”beside”より
http://www.sangetsu.co.jp/pdfdownload/beside09/index.html
裾部分の「垂れ」の違いを比べて下さい。
3山ヒダのバルーン
箱ヒダのバルーン
片ヒダ:ハコヒダ:ハコヒダ:片ヒダ の組み合わせ。
ハコヒダ1つあたり、生地をを取る量によってももちろん変わります。
こちらはフラット:ハコヒダ:ハコヒダ:フラット
それぞれの違いが良くわかると思います。2.5倍ヒダのギャザー仕様なら、上の3山より
さらに長い(深い)裾の垂れ・アーチになります。
お部屋のイメージ、生地等によって色々使い分けが出来ますね。
生地の色柄素材・スタイルのチョイス。もう1つ踏み込んで細部のディティールにまで拘れば、
さらにワンランク上の装い、(粧いと言った方が良い位?w)がきっと出来上がります。
イメージをカタチに。そのお手伝いをさせて頂くのが私たちの生業です。
お喜び頂けるからこそ、その対価を頂く事が出来る訳で…
がんばっています。