表題の件、こんな無茶振りをするのはやはり彼(笑
イベントでご指名頂いた時に組ませて頂いております、decorators のお二方。
今回は酒心館ホールでのLA DOLCE VITA イベントの飾り製作を担当しました。
出来上がった作品の前でヒデキ氏とパチリ
さてこちらのブログでは製作の詳細をアップします。
先ずは型紙を原寸で。
今回のポイントは60mmのブロックストライプをキチンとイメージして数字を決めているところでしょうか。
3mのベニア板なんて無いですし、長尺の一枚板は重そう&高そうですので。
普通の規格の1820㎜ベニア板(ただし薄め2.5mm)をチョイス。
千鳥に重ねてサンドイッチして3mにしていきます。
大まかな説明で
|910| 1820 |910|
| 1820 | 1820 |
|910| 1820 |910|
こうして6枚(半分4枚で計8枚)のベニヤをボンドで貼り合わせて1枚を作っていくワケです。
そもそものベニヤ板の作り方と一緒ですね。
繋ぎ目は心配だったのでブラインドリベットで補強。
これで懸案だった吊り下げをクリア。一人で持てる重量のベース部分が出来上がり。
後はジグソーでカットしていきます。
コーニスですから中材のスポンジ入り。これも規格外の3m一枚物。
材料屋さんにお願いして手配。
フチはシェイプをキッチリ出したかったので発泡スチロール&キルト芯で。
しっかりと厚みを出す必要があったので発泡スチロールも厚め。
40mmの発泡スチロールは流石に工作用のカッターでは時間がかかります。
・・・が、乾電池を1本直列に足して3Vから4.5Vに。かなり良いです(笑
スポンジ・発泡スチロールを切り出して~
発泡スチロール側にはキルト芯を巻きます。
表面の質感をスポンジに合わせる為。
スポンジであのフチのデザインを再現出来れば良いのですが、本職ではありませんので^^;
クルミボタンはビスを仕込んでネジ留め式に。
あとはガツガツとタッカーを打ってコーニスを作っていきます。
フチは・・・発泡スチロールに巻き込み、挟み込んでいるだけ、ですね。
写真に写っている金具は今回用のオリジナル治具(笑
本当はもうちょっとしっかり作りたかったのですが、時間切れでした。
展示会の仕事がこのタイミングで一件追加。
夜通し作業からの外注レーザー加工奔走~などバッタバタ。
納期・コストとの戦いで、個人邸のお仕事よりクオリティが下がる事もしばしば。
自分が展示会を見る側だった時には思いもしない現状(どこもたぶん一緒)です。
見に来て頂ける方には申し訳無い気分で複雑な心境です。
さてスワッグは3種類
ビーズトリムは他のスワッグの輪郭となるべく違和感が無いように
フチの処理を変えています。が・・・写真ではわかりませんね・・・
ビーズトリムのスワッグだけ、フチをわざと伸ばし気味にして広げています。
そして完成。
個人的には、コーニスのラインとスワッグ、特に中央のスワッグ一番上のヒダとコーニスの端が計算通りのシビれるチラ見え具合だな~と(細かい。
ワイヤーはスワッグの上端から。
正面から見てヒダが潰れず違和感の無い出来映えの為に、こういったデザインの場合でもスワッグバランスの手前側はしっかりと隙間を作っておきます。
以上でした。