インテリアデザイナーの住む家 投稿祭その６-１

「インテリアデザイナーの住む家」トーソー出版さん

連投企画の中でも今回はカナリの大作ですので、何回かに分けて投稿します。

 D'Arc Decoさんの56ページです。


こちらの

この上飾り。

出来そうで（縫製屋としては）、実はヤバイという形ですので、まず最初に。


扇状に広がるヒダは結構難しいのです。
さらに生地を自然に垂れさせず、形を綺麗に“立たせる”。

生地だけではこの形にはなりません。


使用した資材。

写真右側の細めのフリースタイルワイヤーを裾の部分に仕込みました。
ドレスなどで使われる物。硬さや太さが色々ありますので、用途に応じて使い分けます。

ワイヤーを選定中の試作写真。

生地が固まっているのが分かりやすいと思います。

パターンを取るのにも結構な手間暇が。

こんな角度にするかーとか。

あー失敗、とか。

あーも－、思い通りにならんーーー。とかとか。

そんなこんなで。


縁取りはオビ付きのパイピングです。
写真はどちらの太さで行こうかという試作用のサンプル。

太い物の方がデザインの意図に合うが、細くないとデザインのポイントになる鋭角部分が出ない恐れが。

素材上の都合とデザイン上の都合が折り合わないコトもよくあります。

今回は太い方でイケルと判断。

こうして部分的な試作から本番と同じ試作に入ります。


ミシンでも特殊な押さえ金を使用したり、こうして手縫いもしたり。


結構な手順を踏んでパーツが出来上がります。



じつはコレ。



拡大。


先端にトーソーさんのトリムのビーズが１粒。

ビーズの付け替えは、ビーズ用の極細針＆専用の糸を使います。


今回は以上です。